新しい石けんシャンプーと専用のトリートメントがようやく完成したその背景

2023, 05 21

 

商品化までに10年かかりました。

始まりは20年前に生まれた娘のアトピーから。

 

治すためにできることはなんでもやりました。

石けんがアトピーにいいと聞いて石けん工場を作りました。

ダチョウの油がいいと聞いては鹿児島県志布志のダチョウ牧場から、生のオーストリッチ油をもらって、臭い匂いに耐えながら精製し、ダチョウ油の石けんを娘のために作りました。

化粧品作りの原点はそんなところから始まりました。

石けん作りだけでは工場は回らないとわかり、ヨーロッパ各地を歩き回ってオーガニックコスメの工場を色々と見学して、ナチュラルコスメの世界を勉強しました。

ナチュラルコスメは歴史が長く、理解するにはあまりにも奥が深すぎて何年もかかっています。 そしてそれは今でも。 まさに道半ばです。

石けんシャンプーは10年ぐらい前から作り始めました。

水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で鹸化して作るコールドプロセス製法の石けん作りをしているなで、水酸化K(苛性カリ)を使って特徴のあるカリ石けん素地を作ってみたくなり石けんシャンプーを商品化するに至りました。

でも、その頃からいわゆる中和させるためだけのリンスに違和感を感じていましたが、アルカリ性に傾いた毛髪を酸性水をかけて中和させる理屈には一応納得しながら、それならばと鹿児島特産の「黒酢」を使ってリンスを商品化しました。

でもよく考えてみると、髪を洗う事と、髪に潤いを与えることは相反することなんです。
これを同時に、かつ、全て天然由来成分だけで、髪に潤いをもたらし、1本づつ髪が太くしなやかになるような「トリートメントの開発」こそ、石けんシャンプーの完成形の理想に一歩近づくことだと信じて、コツコツと研究をして来ました。その開発期間が冒頭でお話しした10年間のかかったということです。
7年前に立ち上げたボタニカノンでは、既存のシトラスアロマシャンプーとオリエンタルアロマリンスを長い間ご愛顧くださっているお客様がいらっしゃいます。
石けんシャンプーとリンスには当初からハーブ蒸留水を使ってこだわってきました。
お客様に今でも愛されております。
でも、何かまだやり残している感じがしています。
それはなぜ、石けんシャンプーのあとのリンスが酸性の液体だけなのか?
もっとロングヘアーの方や、初めて石けんシャンプーされる方でも違和感なく、そしてこれまで体感したことのない石けんであるからこと生まれる「頭皮の爽快感」と「毛髪にしっかりと水分が入ってコシがある感じ」を、すぐに実感してほしい。
そんな思いからシャンプー後のトリートメントを中心に開発を進めてきました。

そして、ようやく一つの作品ができました。


気づけば、石鹸工場を作って一番初めに取り組んだ耕作放棄地にレモングラスを植えたそのハーブが、主原料に。

「精油は高いから自分で植えて、自分で採取しよう」と、お金がないから始めた栽培でした。

これまでは上手く活用できず、毎年お願いしている農家さんからもほとんど買い取ることができず、冬になると伐採して黙って畑に掘り返して廃棄した知らせを聞きながら、来年こそは、今度こそはレモングラスを活用しよう!と毎年心に誓う事の繰り返し。
本当に契約農家さんにも迷惑をかけてしまいました。
そして、10年かけて思い描いた石けんのシャンプー、そして何よりも、これまで成し得なかった自然由来成分だけで作ったトリートメントが完成しました。
ご迷惑をかけたレモングラスをたっぷり使って、ようやく商品化できました。
(木佐貫さん長い間すいませんでした)
これが理想のヘアケアに繋がると確信して、2023年5月20日から販売を開始します。

 

頭皮と髪を清潔に!
頭皮と髪に潤いを!
  • 理想の自然由来成分だけのヘアケアで細くて柔らかかった毛髪。
  • 痒くて血だらけになった頭皮。
  • フケに悩んだ日々
  • ロングヘアーで石鹸シャンプーを諦めてしまった方
  • パーマやカラー剤が落ちて不安を感じていた方

など・・・。

そんな毛髪トラブル、ヘアケアからの解放。それらの思いを形に変え、商品化に至りました。

これまでの商品も継続して販売いたしますが、新しく開発されたレモングラスの石けんシャンプーと、アウトバスでも使えて必ずしも洗い流さなくてもいいレモングラスのトリートメントを、ぜひ一度お試しいただきたく思います。

必ず、石けんシャンプーの概念が変わると思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

2023年5月20日 開発者 黒木靖之

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黒木 靖之(くろき やすゆき)

著者


1968年11月1日生まれ。鹿児島県出身。1996年に化粧品企画・開発会社を大阪で創業。2003年、娘のアトピーをきっかけに自然由来成分100%のナチュラルコスメに着目。2016年、廃校をリノベーションした「ボタニカルファクトリー」を設立し、地方創生にも寄与。化粧品OEM1,000商品以上の開発実績で、エアラインや有名芸能人との協業多数。2022年経済産業省「はばたく中小企業300社」に選出。「食べ物のような化粧品」をコンセプトに、家庭での手作り文化を推進。社会課題解決型のものづくりを通じ、100%自然由来の安心安全な化粧品づくりに邁進。国内外からの工場視察も多く、ナチュラルコスメの新たな可能性を追求している。